ヨーロッパ中世の伝統的彩色装飾画

 

フランス人 マーク・コワンデ氏(Marc Coindet)は、ヨーロッパ中世の伝統技術を
使った 彩色装飾の写本、創作活動をしています。
彼のいくつかの作品は、彼自身の英文訳付ホームページ上で 
購入することもできます。 ホームページURL:
www.coindet.com
 

彩色装飾とは、ヨーロッパ中世(紀元後500年~1500年)に流通していた
西洋の伝統技術を駆使した絵画です。
 

非常に機知に富んだ絵画として、中世では最も洗練された
芸術として扱われていました。
 

しかし、印刷技術の発達につれ、緻密で膨大な時間を費やすこの芸術手法は
徐々に姿を消してしまい、そして数多くの絵画技術・手法は、
忘れ去られてしまったのです。
 

現代では、中世の技術を忠実に再現することのできる 彩色装飾士は、
非常に稀になってしまいました。
 

           

中世写本などの彩色装飾の技術手法を説明しますと、まず初めに顔料を細かく砕き、
それからテンペラ絵の具(アラビアゴムと卵の白身、ハチミツ水を混ぜたもの)を
混ぜ合わせたものを使います。
 

画紙は羊皮紙が使われ、装飾される前には丁寧に、綿密に磨かれ準備されます。
 

時には、作品の表面に薄い金箔を何重にも貼り付けたりすることもあります。
 

中世写本の彩色装飾は、繊細で傷つきやすい絵画であると同時に、
半永久的な絵画でもあります。
 

表面にニスが塗られていないため 中世写本の彩色装飾はもろく、
 

その反面半永久的である理由としては、自然顔料がかもしだすその輝きと、
 

千年以上も前の羊皮紙でできた作品が 現在でも鑑賞されている事実をもってしても、
 

その丈夫さは十分証明されていることでしょう。
 


 

Marc COINDET
Avenue du Dernier Carré, 21
1420 BRAINE - L'ALLEUD
BELGIUM
marc.coindet@gmail.com